【主張】日韓歴史研究 認識の共有はやはり幻想
第2期日韓歴史共同研究の報告書が公表された。両国の学者の歴史に対する考え方の違いが一段と鮮明になった。
韓国側には、いわゆる「従軍慰安婦」と軍需工場に女子が勤労動員された
「女子勤労挺身(ていしん)隊」との混同や、「侵略→進出」をめぐる昭和57年の
教科書騒動が日本のマスコミの誤報に端を発していたことへ理解不足が見られた。
これに対し、日本側は韓国側の誤解を指摘し、相応な反論を行っている。
日本側の学者が韓国側の主張に引きずられず、それぞれの研究成果を
きちんと発表したことも評価したい。
今夏、100年目を迎える「日韓併合」についても、「明治政府の強制はあったが、
第2次日韓協約(1905年)や日韓併合条約(1910年)は有効だった」とする
日本側の見方と、「大韓帝国の皇帝(高宗)の署名がなく、無効だ」とする韓国側の主張は、
ほとんどかみ合わなかった。
全体として、日本側の学者が実証的な研究を重視する傾向が強いのに対し、
韓国側は政治的な主張が強すぎるようだ。
日本ではいまだに、政治家や閣僚が日韓の歴史問題について自由にものを言えない
雰囲気がある。これまでも、韓国の意に沿わない発言をした閣僚がしばしば、
謝罪や辞任を強いられた。2期にわたる共同研究で、これだけ違いがはっきりした以上、
韓国の要求を一方的に受け入れるだけの姑息(こそく)な対応を繰り返してはいけない。
(中略)歴史問題では金完燮(キム・ワンソプ)氏の著書
「親日派のための弁明」が過去に有害図書に指定されるなど、自由はかなり制限されたものだ。
MSN産経ニュース 2010.3.26 03:25
http://sankei.jp.msn.com/life/education/100326/edc10032...
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