>>1  ヨーロッパ騎士の盾は古代ローマ騎兵(≒非ローマ市民≒外人)の名残だって 
 話があるよ。古代ローマ崩壊の一因はゲルマニアなどから雇った外人傭兵によ 
 る。その後彼らが勝手に神聖ローマ帝国とかローマの末裔を名乗った。よって、 
 その支配層はローマ式の軍装を継承した。要するに支配者としての正当性を主 
 張する一種のイコンの役割を果たしたってこと。さらにローマは盾に部隊の紋 
 章を入れる習慣があったけど、中世ヨーロッパでは家紋に変わった。これは宣 
 伝の意味が大きい。こんな経緯があるので簡単には盾を捨てられなかったので 
 は?   
 ではなぜ先祖であるギリシア、ローマあたりでは盾を主用したのか?おそらく 
 開拓地での戦闘が多かった。共和政ローマまでは1年ごとに解散する非常備軍 
 で集団戦をせざる得なかった(小部隊で戦うほどの錬度と度胸がない)。なぜ 
 か歩兵のステータスが騎兵よりも高かった(歩兵≒市民権保持者)など戦術云 
 々より習慣によるんじゃない?帝政の常備軍に移行しても新兵教育では盾を構 
 えて密集隊形、前進、槍の一斉投射、盾で敵の頭を打突、剣で胃を突くことを 
 教えたらしいから、やはり簡単には盾を持つ習慣はなくならないかと。
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