政治の天才と言えば？
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『聖徳太子と儒教』 聖徳太子が生きた時代には、既に儒家などの諸子百家の思想が漢字とともに日本に伝わっていた。
『日本書紀』によれば、応神天皇15年（284年）には、百済から派遣された阿直岐（あちき）という使者が、天皇の求めに応じて王仁（わに）という学者を推薦したと伝えられており、『古事記』によれば、その王仁（和邇吉師）が『論語』10巻と『千字文』１巻を天皇に献上したと伝えられている。
その後、継体天皇の時代（513年）には、百済より五経博士が渡日して儒家の思想が伝えらえた。
法家などの儒学以外の思想がどのように日本に伝わったかについては必ずしも明らかではないが、渡来人を通じて伝承されたことは想像に難くない。
聖徳太子も渡来人の影響を受けており、『日本書紀』によれば、仏教は高句麗の僧であった慧慈から、儒教は百済系渡来人と考えられる儒学者・覚哿から学んだと記されている。
また、『日本書紀』のみならず『上宮聖徳太子伝補闕記』や『聖徳太子伝暦』にしばしば登場する渡来系氏族の秦河勝は聖徳太子の側近だったと言われている。
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