ちょうどいい。
トッドや橋本琴絵が家族を考察するに捨て置けなかったどころか中心に据えた相続とは何か?を考えよう。
おそらくは、これ(親子間相互奴隷関係の相互性)だからである。
決して等価ではありえない相互性を埋め合わせる仕組みだ。
同じようなものに、輪廻転生がある。もしくは貨幣交換がある。
>>84のような敗北主義から脱するために、社会を考察する有力な武器が、交換理論だ。
交換理論のベースには、人類社会に普遍的に観察される互酬性がある。
あらゆる社会関係は交換関係であり、人類史は交換システムの構築の歴史である。
しかしながら、完全なる等価性はなく、実際の世の中は不等価、不均衡だ。だから、輪廻転生により、来世も巻き込んで等価にする。親からの恩は、自ら親になり子に与えることで相互になり、等価に釣り合う。未来を巻き込んだ等価だ。
これを一般交換と呼ぶ。相続とは恩送りと同じく一般交換の一種である。
因みに一般交換には、貨幣交換も含まれる。買い物をする時、商品と金銭は等価などではなく、金銭の受け取り手が、再び何かの支払いに金銭を渡すことにより、等価になる。恩送りでは受けた恩に等価だと信じる恩を誰かに与えることに等価が成立する。しかし、一般交換の等価は不安定だから、ひたすら延々と連続することが要請される。
輪廻転生は断ち切れず、相続は、千代に八千代に連なるが願われる。貨幣交換も同じだ。無限回、無数の商品と無数の人が取り引きする。
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