近代東アジアを明治年号で鑑みるスレ
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069 2025/07/03(木) 00:00:23 ID:wdMDwW2ZmY

国際通貨制度の歩み 国際金本位制が成立するまで
国内取引や国際取引に,各地域の多様な金属貨幣が,金銀の純度に応じ,そのときどきの金銀比価・相場によって使われた。そのほかに政府紙幣,中央銀行券,一般銀行の預金通貨も使われるようになった。
金本位制は,まず英国で,ナポレオン戦争が終わってしばらくした1816 年,戦費増大による正貨流出の恐れがなくなってから成立した。ついで1871 年,ドイツが,普仏戦争で得た賠償金をもとに金本位制に踏み切り,ドイツと密接な貿易関係にある北欧諸国が続いた。米国では南北戦争中に停止されていた金兌換が,1879 年に再開された。日本はドイツと同じ1871(明治4)年に新貨条例によって,形式は金本位制になった。日清戦争での賠償金をもとに,ちゃんとした金本位制になったのは1897(明治30)年10 月である。そして現在までの国際通貨制度の推移は,表1 のとおりで、金本位制は,第1次世界大戦で中断された。再建されたが,世界大恐慌を生み出した。景気回復のためには,金本位制を停止して,管理通貨制度に移る必要があった。しかし各国は,輸入を抑え,輸出を伸ばそうとして,為替切り下げ,関税引き上げを競い,第2 次世界大戦を招いた。こうしたことを反省して,ブレトンウッズ体制がつくられた。国内は,景気変動の緩和と完全雇用を目指す管理通貨制度,そして国際は,ドルに固定した為替相場で管理,というわけである。ところが,ドルがばらまかれて信用を失い,変動相場制になり,再建された固定相場制も成功せず,再び変動相場制に戻って40 年,今なお為替の競り合い(関税も)やマネーの暴走などが続いている。
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