>>51 >>12でも書いたが、出雲(勢力圏)が大陸と別ルートの交流路を開いたのだろうと見ている。
数の優位だけでなく鉄も入手できるとなれば力関係は容易に変わる。
そして「思えない」と言われても、出雲の勢力が古代においてきわめて大きかったことは出土品から見ても厳然たる事実。
また、石を投げつけても、棍棒で殴っても、落とし穴に落としても人は死ぬ。
では鉄器の利点は何かと言えば、農業への貢献だといわれている。
石や木で土を掘り起こすのは難儀だが、鋤鍬なら効率的。
農業が効率化されれば収穫量が増え、人口(つまり戦争にまわせる頭数)が増える。
古代の戦闘は武器の差よりも頭数の差。だから「鉄製武器の戦闘経験」などはさほど意味がない。
更に、仮にそんなに勇ましくヤマト入りしてトップに立った勢力なら、神武東征の表現は明らかにおかしい。
目の前に立ちはだかる敵を薙ぎ倒してヤマトの地に君臨、で良いじゃないか。
東征の中で上の兄弟を失い、現地勢力に追い払われ、神の加護を借りてようやくヤマト入りという形になるはずがない。
記紀は「天皇を正統化するために書かれた」と思い込んでいる人も多いが、実は悪い行いや身内の権力闘争や失敗などもはっきり書かれている。
これが何故まかり通るかと言えば、天皇という存在自体(つまり九州北部を元とする勢力)が絶対的ではないということの表れだろう。
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